![]() 「コイシイヒト」 2001/03/14 リリース \ 1,200 (税込) ポリドール |
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リリースエピソード
ホワイトデーのリリース、そして前作のカップリング「a bird」を提供した川村結花さんとの、コラボレーションによって生まれた作品です。詩を共作したのは、真宮ほのかさんとの「20 Candles」製作以来のこと。ちなみに製作時は、歌詞とアレンジが同時進行だったそうです。
曲を聴いた時、幸せな歌よりも切ない歌のほうがいいと「なぜか」感じたらしいです(笑)。「自分の想いを伝えることが全てではない」というイメージで製作されたそうで、歌詞の切なさとメロディーの爽やかさが相反した曲になっています。川村さんが曲と同時に作っていた仮歌と照らし合わせると、不思議なほど重なっていたんだとか。それらをミックスする作業は、楽しく出来たみたいですね。自分の中だけの恋愛・・・最後まで伝えなかった自分に「さよなら」をして、また成長していくという松さんのニュアンスが、心に染みますよ。
カップリング曲は、世代を超えて幅広く支持されている超大物シンガー、来生たかおさんの提供楽曲です。おそらく、星勝さん繋がりで紹介されたんでしょうね。相手に自分の想いや言葉を伝える歌で、表題曲と対照的な内容になっています。注目して聴いてみましょう。
ミュージックレビュー
コイシイヒト
作詞:川村結花・松たか子 作曲:川村結花 編曲:深澤秀行
Music
チューニングのイントロという、ユニークな出だしで始まる曲。明るい曲調の中で、少し切なげな雰囲気があるメロディーが絡み合っているのが、とても印象的です。ギターやドラムは非常に柔らかいタッチで優しく、ソフトな聴き心地が楽しめます。サビに向かってベースを押し出し、曲全体に重みを加えながら盛り上がっていく部分は聴きどころ! 1オクターブまで上下に跳ぶメロディーとコーラスは、とてもアジアンチックで個性的。また、1拍ごとにしっかりと刻み込まれているストリングスが、穏やかな哀愁を感じさせながら伝わってきます。それでも前向きに流れていくメロディーに、胸をぎゅっと掴まれてしまいますね。
Word
ずっと抱いていた気持ちを伝えられなかった相手への、恋しい気持ちが綴られています。「逢いたくて逢いたくて」という最初のフレーズから続く、無防備なほどのストレートな愛情が切ない。それなのに歌詞には悲しみの雰囲気はなく、すがすがしさが伝わってきます。恋しいけど、友達のままだから楽しかったんだよという考え方は、とても潔く感じますね。恋しい人の名前は決して口に出さずに、自分の心にしまい続ける・・・。「永遠に永遠にこの胸の中」という表現に、グッとさせられます!
another birthday
作詞:松たか子 作曲:来生たかお 編曲:星勝
Music
心を暖かくさせてくれる、ちょっとセンチメンタルなスローバラード。1メロの時点で、いったんフレーズを終了形に持ち込んでいるところが珍しい。指でなぞるように奏でられる穏やかなガットギターと、包み込んでくれるような松さんの歌声の優しさには、心を打たれますよ。2メロ以降は、ストリングスの波打ち的なラインも加わり、声の包容力も増します。バックが全体的に控えめなので、透明な声をじっくり堪能できる1曲になっています。
Word
ずっと言えなかった想いや言葉を、相手に伝えようとしている詩。「僕」から分かるとおり、珍しく男性視点の歌詞です。今まで絶対に言えなかった言葉に秘められた、健気なまでの愛情と夢が溢れています。その言葉を伝えた日を、「二人のもう一つの誕生日」にする。それが「another birthday」・・・。最後のフレーズは、言葉を伝えたあとの表現。まさに特別な記念日になった瞬間を、ひねりもなくストレートに描いてしまう松さん、素敵ですね。
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