![]() 「Clover」 2002/06/25 リリース \ 1,260 (税込) ユニバーサルJ |
リリースエピソード
再び松さん作曲の作品。今回は佐橋さんの紹介で、松さんとの縁もある松本隆さんが、作詞を手がけられました。松本さんが書いた松田聖子さんの曲で、言葉を覚えていった松さん。その人と一緒に作品を製作しているわけですから、松さんにとっても思い出に残る曲になったことでしょう・・・。音楽だけでなく、松さんの初舞台「人情噺文七元結」をご覧になってたり、鎌倉の旧幸四郎宅の近くに別荘を持ってたりと、いろいろ縁が深そうな人です。松本さんの事務所が運営している「風待茶房」での松×松本対談は、松さんの歌手としての一面が見えたりしてとても参考になりますよ。
今回の曲は、1stコンサートツアー中に、佐橋さんと密かに作り始めていたそうです。適当に弾いていたギターを元に、音を広げていったとのこと。こういう「ギターから生まれるメロディー」というのは、松さんにとっては新鮮でとても感激したらしく、これから先の作曲スタイルにも影響していくことになります。レコーディングでは、とにかくコーラスを歌うのが楽しかったそうで、曲の最後はフェードアウトする予定だったのを、アカペラコーラスに変更してしまったんだそうです(笑)。こういうエピソードを見ると、ボーカリストとしてまた一歩、深みが増した印象がしますね。
カップリング曲「夏の落書き」は、「another birthday」以来の来生さん提供曲。初夏のリリースだったので、季節曲を加えたんだとか。なかなか難しいリズムの曲を、スイスイと歌っている来生さんに感心し、猛練習を積んでのレコーディングだったそうです。相変わらずのチャレンジぶりですね。
ミュージックレビュー
Music
スッキリとした明るさと、ギターの軽快なストロークが生み出す、アップテンポで疾走感あふれた曲です。鋭いカッティングのギターとマンドリンで始まり、松さんの透明な歌声が溶け込む・・・。まるで踊っているかのようなアコーディオンが響き、途中で美しい音色のバイオリンが奏でられる。どれもいい味出してます。特にサビや間奏部分、1テンポずつ「押し出す」ようなアクセントが心地良いです。起きたての朝に一回聴いてみると、さわやかな気持ちになれますよ。
Word
四つ葉のクローバーに、恋の未来を予感させる詩。「海の濃紺」「波の迷宮」「投げた視線の投げ輪」「潮騒のタンバリン」・・・歌詞の中に、松本隆さんのセンスが光った言葉の数々が並んでます。そのほとんどが、言葉の意味よりも先にニュアンスで伝わってくるから不思議です。25歳で「四ツ葉のクローバー」なんて歌うと、ちょっと恥ずかしい気がしますが、松さんの場合、声がマッチしているのであまり違和感なく聴こえますね。声に説得力があるからでしょう。こういう乙女チックな歌詞を書けるのも、男性のなかでは松本さんだけでしょうね。
Music
「ホワっと夢心地な気分を味わって下さい」と言わんばかりに、穏やかで平和的な曲です。癒し系のメロディーは心が休まるようで、松さんの声がとても暖かい。そっと撫でられているような気にさせられます。ストリングスの濁りが一切ないのも魅力的で、より松さんの声を引き立ててくれます。夜、寝る前に聴いてみるといいですよ。聴いたあとのリラックス効果は、抜群ですから!
Word
とある夏の日の、ちょっとした回想ですね。「春も夏も秋も寒い冬の夜さえも・・・」って、思い出に強調をつける、印象深いフレーズです。また、「新しいメロディーにフッと心奪われたら忘れちゃうかな?」は、「そのまま浮かんだイメージ」で描いている松さんらしく、解釈しやすいですよ。決してありふれた感じではないんですが、深く考えずにさらっと聴けるのも、松さんの詩の魅力ですね。
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