![]() 「明日、春が来たら」 1997/03/21 リリース \ 1,020 (税込) BMGファンハウス |
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リリースエピソード
歌手・松たか子誕生を記念したデビューシングル。もともと1stアルバム用に書かれていた曲の一つを、シングル化したものです。発売直後からスマッシュヒットを飛ばし、現在もファンのみならず一般の方々からも愛され続けている、春のメジャー曲となっています。知名度がダントツに高いのもポイント!
リリースされたのは、松さんの人気が起動に乗り始めた1997年の春。当時は「松たか子=女優」と思っている人が大半だったので、歌手活動までしていることは、一般的にほとんど知られていませんでした。しかし、その年の紅白歌合戦へ出場したのを機に、歌手としての認知度が広がっていくことになります。
作曲は「CAGNET」のリーダー・日向大介さんが、作詞は脚本家の坂元裕二さんが担当。プロデュースした永山耕三さんは、ポール・マッカートニーの「心のラブソング」(SILLY LOVE SONGS)のアップテンポバージョンみたいなものを、日向さんに注文したらしいです。イントロの明るさやサビの繰り返しとかは、聴いてみると確かに似ていますね。非常に高等な歌らしいですよ。ちなみに歌詞のほうは、あだち充の「タッチ」の朝倉南を松さんに当てはめたんだとか(汗)。
歌声は、後の作品と比べるとあまり伸びやかとはいえず、平板で素朴な印象を受けます。でも音程のとり方はとても綺麗で、活発的なイメージがありますね。
ミュージックレビュー
明日、春が来たら
作曲:坂本裕二 作詞:松たか子 編曲:日向大介
Music
ストレートで風が抜けるような爽やかさと、春らしい暖かさが感じられる曲。シンコペーションで始まるメロディーは淡々としていて、全体的にシンプルで古典的な構成になっています。アカデミックな音合わせなのに、全然嫌みったらしくなくて聴き心地がすごくいい。単調になりがちなサビのフレーズも、不思議と飽きさせない魅力を秘めています。松さんの独特な透明感のある声と素直な歌い方には、聴いている人を明るく前向きな気持ちにさせてくれる、また元気づけてくれる力があります。リフレッシュスタートをする時なんかには、もってこいの曲でしょう。
Word
ちょっぴり切ない、高校時代の淡いほのかな思い出を綴っています。あの時言えなかった気持ち、言えなかった言葉、そして楽しかった時間はもう過ぎてしまった。これを「永遠の前の約束」というフレーズで表現してしまう坂元さんはすごいです。「沈む夕日かすめ 渡された君のウイニングボール」の部分なんて、完全に「青春の1ページ」って感じで、リアルに想像できてしまいますよ。
Music
かなりおどけた曲風に仕上がっています。バックサウンドはほとんど電子楽器で占められていて、エレアコの音がやたら響きます。カタカタカタ・・・と弾くキーボードは、歌の中の女の子の気持ちの揺れ動きを表しているようで、何だかとても面白い。ずっと聴いていると、何だか不思議な空間に迷い込んだような錯覚が起きてしまいそう(笑)。松さんの、少し投げやり的な歌い方や棒読みな感じがユニークです。ただ最後の部分だけは、突然冷めたように切ない終わり方をするので、とっても印象に残りますよ。
Word
失恋した友達を励ましている詩。悲しいことがあった時には、明るい歌で元気なっちゃえ!という、よくある(笑)シチュエーションですね。振られた女の子は一生懸命明るく振舞っているんですが、なかなかショック気分が抜けません。その励ましている友達のほうも、ちょっと困ったご様子・・・。そんな中で、「輝き続ける星みたいに ずっと私たちもいようよ」は、一際目を惹くフレーズ。すごく前向きな言葉ですね。
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