![]() 「I STAND ALONE」 1997/05/21 リリース \ 1,020 (税込) BMGファンハウス |
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リリースエピソード
デビュー曲「明日、春が来たら」から、わずか2ヶ月という短い期間で製作された、初期を代表する名曲バラード。もともと1stアルバム「空の鏡」のストック曲だったため、ハイスピードなプレスペースとなりました。プロデューサー・永山耕三さんの話によれば、タイトルは69年に発売されたアル・クーパーのアルバム名から取ったものだそう。
シングル楽曲初となる作詞作品。内容は、当時の松さんが自分を見つめた心境そのもので、自分宛てのメッセージソングになっています。自分自身を表現した最初の作品ですね。松さんが自分に対して宛てたメッセージ・・・。辛いことがあったときの自分に、自分で言い聞かせている・・・。松さんのすごいところは、女優業にしても歌手業にしても、この頃の意志(ポリシー)が今でもしっかりと貫かれているというところです。感服!
カップリング曲は、表題曲に比べてとてもリズミカルで、ビートをきかせた異色作。追求したのは「かっこよさ」だそう(笑)。歌詞は、安室奈美恵さんなどのヒット曲でお馴染みの作詞家、前田たかひろさんが手がけられています。松さんは、最初にこの詩を見たとき、主人公の女の子が心配になっちゃったんだとか(笑)。初期の作品には、前田さんの歌詞が非常に多いです。この頃の松さんの周りは、日向さん繋がりの人ばかりでしたからね。
また、この曲は映画監督の岩井俊二さんがPVを製作されています。このPV作成がきっかけで、岩井監督が松さんを自分の映画へ逆プロポーズし、松さん主演の映画「四月物語」が生まれたという、驚きのエピソードがあるんです。この出演によって親交も深まり、映画以降にリリースされた作品のミュージッククリップ製作も担当されました。
ミュージックレビュー
I STAND ALONE
作詞:松たか子 作曲・編曲:日向大介
Music
1歩1歩、ゆっくりと踏み出すように始まるイントロがとても印象的、そして全体的に力強くリズムを重々しく刻む特徴がある曲。非常に凛々しいメロディアスなバラードで、聴いていると胸にこみ上げるものが出てきます。しんみりしてるけど、複雑で様々な意味合いが重なっているような部分は、日向さんの作風がよく出ていますね。前半は落ち着いた雰囲気が続きますが、後半に入ると大サビのフレーズが開放されて、今まで出たくてたまらなかったかのようにループして流れるんです。さらっとした気持ちで聴いていても、歌に大切なものが見え隠れしてしていて、心に響きます。ただ、バックバンドの音がやや目立ってしまい、歌に込められた感情を半減させてしまっているのが残念。
Word
自分の選んだ道が正しいのかなんて分からないけど、周りに流されずに自分の信じる方向へ突き進んで行く、とても強い意志が感じられる詩です。どんなに辛くても逃げてはいけない自分に、周りと向き合おうとする気持ちを持たなきゃいけないと考えさせられる節ですね。途中で「君の腕に抱かれて いるときは そっと本当の時間 刻まれてた」は切なく、最後の「涙 風に飛んでけ~いつの日か思いは届くから」は、本当に涙を流しそうになりますよ。「1人立ち」という描写をとても直情的(ストレート)に描写する松さん、素晴らしいです。
Music
リズミカルでミステリーチックな曲。そして今にも木霊しそうな感じのテクノ調に仕上がってます。低音のインパクトが強く、はっきりしないもやもや感を、そのまま音に出しているようで、聴いていると不思議な気持ちにさせられます。淡々と変型リズムが続いているように聴こえますが、曲の終盤は強い「押し」が全体的にアクセントになって、ちょっとドキドキするところもあったりします。でも、やっぱり盛り上がりに欠けちゃうかな・・・。また、サントラチックな雰囲気も持ち合わせているんですが、狙いかどうかは不明。
Word
とある女の子の、「嫌いだった相手への恋の葛藤」を描いています。クールを装っていますが、実際心の中はとてもデリケートな女の子。内から湧き上がってくる、複雑でよく分からない気持ちを、「ドア」「ベル」「シャツ」という言葉ですごくリアルに表現されています。そこはやはり前田さんの才能でしょう。言葉を解釈は人それぞれですが、理解できる部分もあれば同調できない部分もあったりと、不安定でちょっとややこしいです。
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